不満心理の自己発散場

日々感じている事や不満をタッチタイピングの習得と文章力強化の練習がてら書いていくブログ。

2018年卒の就活生たちに長めのアドバイス

 

 

 

自分も去年血反吐吐きながら就職活動やってましたよ

 なんかブログ始めて2つ目の記事でいっちょ前に意識高そうな上から目線のこと書きそうになってるんですが、何のことはない、元クズ大学生の経験を時系列に沿ってお伝えしたいだけです。

 自分は関西の私立大学に通ってた2017年卒なんですが、結論から言うと就職活動死ぬほど苦労しました。去年の就活は一応、経団連が決めた時期的にはプレエントリーが3月1日からで、企業が内定を出し始めるのが6月1日からだったと記憶してます。

スケジュール通りいけば3か月ぐらいで就活終えられる計算も立ちますね(まああんなスケジュール、錠剤の瓶開けたら入ってる丸めたビニールぐらいの価値しか無かったですけど)。

 

 でも、自分は1月から9月上旬まで就活やってました。

 

 8ヶ月です8ヶ月。今ちょっと調べたら鳩山由紀夫総理の在任期間が266日です。

 だからなんだって話ではあるんですが、そんなに長い期間の就職活動をするというのがどんな事なのか、就活がまだの学生さんには知っといてもらいたいって事なんです。

 取り敢えずどんな感じだったかトラウマを押え付けながら書いていくんで、良かったら読んで下さい。

 

1月~3月1日まで(就活やり始めてみようかな期)

 自分はまだこの頃意識高い系学生だったと思うんですよ。就活サイトが開催してる合同企業説明会にも積極的に足運んでましたし。

(因みに3月1日まではどのイベントも「合同説明会」というフレーズはイベント名に入れません。フライングになっちゃうので。自分が行った時は「進路相談会」とかいう名目でした。薄汚いですね、それもこれも全部経団連って奴の仕業なんだ。)

 ただ、足運んで話聞くだけで何やればいいのかさっぱりでしたし、企業がやってる事業を調べもせずに行ってたのでマジで話黙って聞くだけでした。時々最前列に座ってる妖怪うなずき女に同調してコクコク首振ってた事は覚えてますが。

 でも今考えてみると、就活戦線の序盤・中盤・終盤通して「合同説明会」に行く意味はほとんど無かったと思います。ほとんどの場合面接をやってくれる訳でもないですし。

 大体の合説だと1日に企業の採用担当者は説明を8回ぐらいするんですよ。1回の説明で仮に10人がその話を座って聞くとして1日に80人。人気の企業だと立ち見が毎回出るので、採用担当者は160~240人ぐらいの学生と接する事になります。

 しかも無個性の。無個性の。大事な事だから、二度言わせてもらいました。

 こんな条件で採用担当者に顔憶えてもらうとか99%無理に決まってるじゃないですか!!!!残りの1%は新垣結衣須賀貴匡ですよ!!!!!あの顔で生まれりゃ就活なんてやってねえよクソッたれ!!

 企業説明も15分か30分ぐらいしか時間が無いんで、はっきり言って上辺だけなぞる程度のもんです。企業HP見りゃ分かります。

 結局、こっちがもらえる情報もこっちが与えられる情報も微々たるもんなんですよ合説って。情報戦と言われる就活においてこれはもう時間の浪費でしかないです。行かなくていい。アンケート答えてクオカード500円分貰えたって、人によっちゃ交通費で足が出ますよ。

 そんな感じで3月1日までは合説ちょっと行って漫然と過ごしてました。

3月1日~6月1日まで(就活本格化期)

 3月1日午前0時にプレエントリーしようとしてリクナビのサイト落ちてたの覚えてます。共有地の悲劇ですね。違うか。違うな、俺やっぱ馬鹿だな。

 この時期から面接の予定を入れだして、就活らしくなってきます。大学は休みがちになり、私服よりスーツ着る割合の方が高くなってきます。

 そして結構予想外だった事がこの時期に2つほど表面化してきまして、それというのが「SPIテストが思ったより簡単だった」って事と「グループディスカッション(以下GD)思ったより殺意湧く」って事です。

 まず前者ですが、面接前の足切りとして使われる事の多いSPIテストは案外簡単です。より正確に言うと慣れが肝心。参考書1冊買って電車乗ってる間に勉強すりゃ少なくとも足切りされる事はほぼ無くなります。

 次に後者。これは割りあい重要でして、時々GDには銃で頭撃ち抜いて口を閉じさせたい奴が出現します。そういう奴は往々にして「話し合ってる内容とずれた事をいきなり言い出す」「取り留めなく喋って時間を食いつぶす」という特徴があります(あくまで自分の経験則ですが)。

 このどうしようもない奴に真面目に取り合っていると、GDが崩壊して小学生並みの結論しか出なくなったりします。そしてグループ全員落とされます。

 かといって無視すると試験官から「話し合いに参加できない人を生んでしまっている」とみなされ、減点対象になってしまいます。生かさず殺さず、「そういう意見もありかもしれませんね。他の方はどうですか?」で凌ぎましょう。絶対に主導権は握らせないように。

 でも、正直自分はこの「どうしようもない奴」をあまり声高に糾弾できません。1度、自分がそっちの側になっちゃったことがあるので。

 とある企業の1次試験でGDがあって、そこで出されたお題が「ベン図」っていう論理を可視化した図を作成して解く系の設問だったんですが、自分それが描けなかったんですよ。

 SPIやってりゃベン図は描けるようになるんですけど、自分はめんどくさがりだったもんで、より簡単な、別の井桁みたいな図を使ってSPI解いてたんです。

 そのツケをよりによってGDの時に払わされる事になりまして、1人だけ別の方法で解こうとしてるもんだから自動的に置いてきぼり食らうわけですね。当然意見もずれてくる。終盤で意見がスルーされた時は流石に堪えました。

 (因みに、自分の御母堂は自分が「今日GDで射殺したくなる奴がいてさぁ」と話した際、「次はあんたが他の子の足引っ張る番になるわよ」と見事な予言をしていました。アカシックレコードへのアクセス権持ってるなら息子に貸して下さいよ)

 あと、話は変わりますがエクセルでもメモ帳でもいいんで企業別に用意されてるエントリーサイトのIDとパスワードは控えておいてください。

 「そんなの当たり前にやってるよ」と思うかも知れませんが、案外抜けがあったり、ブラウザに記憶させてるから良いやと慢心してたらいつの間にか消去されてて入れない、なんて事が起こります。締め切りに追われて時間が無かったりするこの時期において、パスワード再登録の申請するのは割と致命的だったりします。

そんな事を教訓として身に付けつつ自分も就活してましたが、結局まだこの時期内定は出てませんでした。

6月1日から9月の就活終了まで(もう端的に言い表せない期) 

 ここからが本当の地獄です。

 大学が夏季休暇に入る頃には新聞で「今年の就活生の現時点での内定取得率」みたいな記事が出始めます。自分にとっては「お前は負け組」とマスコミに言われてる気分でした。この時期で内定取れてない人は良く注意して新聞開くべきです。

 自分は就活で「まったりでそれなりに給料もらえる」と噂されていた化学業界に的を絞って就活してたんですが、7月8月頃になると落とされまくってそうも言ってられなくなり、

 「大手化学メーカー→中堅化学メーカー→化学メーカーの子会社→中小規模化学系専門商社」と、どんどん狙いが低くなっていきました。絵に描いたような泥沼です。

 また、この頃になってようやく1社最終面接にこぎつける事が出来たのですが、その場で「第一志望です」と答えられなかった為に落とされるという事も経験しました。

 正直な所受かると思ってたのでショックも大きく、1週間後の朝、お祈りメールを電車内で見た時のドッと冷や汗が噴き出る感覚は今でも鮮明に思い出せます。

 7月下旬になっても無い内定という状況で、親からの「どうすんだよおめえよぉ」という突き上げと自分自身の焦りの気持ちから不眠気味になり、人生初の精神科受診も体験しました。本当にきつかった。今書いてる最中もちょっと「ううっ」ってなってますからね。

 

 そんな状況から脱するきっかけになったのは、「ブラック企業」でした。

 

 「何言い出すんだこいつ精神科もういっぺん行けよ」と思われた方もいらっしゃるかも知れませんがちょっと待って下さいいま説明しますから。

 本気で危機感感じ始めた自分はこの時期から大学の紹介する求人に片っ端から応募したんですが、その内の1社から8月頃に内定貰えたんですね。

 詳しく書いちゃうとヤバいんで抽象的にしときますが、その内定出してきた会社って「見えてるブラック企業」だったんですよ。

 転職者が書き込む企業の評判サイトとか見ても悪評しか載ってないような所で、ネット特有のオーバーになりがちな傾向を差し引いても「ここ入ったらやべーな」って確信できました。

 ただ同時に、「内定を1つ貰えた」って事実は揺るがなくて、それが心の余裕に繋がった事も事実でした。勿論家族も自分も「内定貰ったけどここ行くのは最終手段だぞ」って認識では一致してたので、就活は続けましたが。

 そうなると不思議なもので、今までどんなにやっても出なかった内定がもう1つ、1ヶ月後に出ました。本当にあっけなかったです。そこに決めて就活が終了し、今その会社で働いてます。

 色々と割愛した部分はありますが、以上が自分の就職活動でした。

 

これから就活する人に対して言いたい事

 就職活動を振り返ってみると、「これやっといたらなぁ……‼」と後悔した事が自分はかなり多かったです。

 就活に役立つまで時間の掛かるものもあるので、回生別に述べていこうと思います。

 

大学1・2・3回生向けに言いたい事

 何でもいいんで運動して体をしゃんと保っといて下さい。

 これが最も大切です。

 自分は大学在学中サークルにも入らず全く運動もしてなかったんですが、やっぱり就活戦線では運動してる奴は強いです。ほんと強い。いやマジで。

 「学生時代に頑張った事」も運動系のサークル入ってればすぐ捻り出せますし、何より「スポーツしてた」って言うと面接官が話しやすい上食い付きも良いです。集団面接で自分とスポーツ経験者の会話時間の違いを、何度もまざまざと見せつけられました。

 あとやっぱりスーツ着た時、スポーツ経験者はガタイがしっかりしてるので見栄えが良いんですよね。そんなに沢山筋肉を付けろって言う訳じゃないですが、運動してないとどうしても体がナヨッとしてしまいます。スーツ着ても子供っぽいというか。

 サークル入ってやるレベルの運動量でいいんで、運動してて下さい。得する事はあっても損する事はないです。

 はっきり言って、英語はそんなに重要視されませんでした。あればまあいいかなレベルです。勿論もっと高いレベルの早慶上智旧帝大の学生がゴロゴロいるような所では違うのかも知れませんが。

 それよりも、「指揮系統のある集団に所属する事」を重視した方が良いのかなと思います。前述した運動系サークルもそうですけど、ガクチカとかって「問題起こってみんなで話し合って、私がその中心になって解決しました」ってパターンが一番多いじゃないですか。

 こういう過程を体験できるのって「指揮系統のある纏まった集団」ぐらいしか自分は思いつきません。別に嘘吐いて「自分は実際傍観してただけだけど中心人物だったみたいに盛って話す」のも全く問題ないです。企業も平気で条件とか嘘吐くし。

 ただ、盛るって下地が無いと無理なんですよ。0から1は作れません。傍観してただけでもいいんで実例を体験しておくことが重要です。

 

就活中の大学4年生向けに言いたい事

 就活生に対してのアドバイスなんですが、はっきり言って自分の思い付くようなことは全部他の就活サイトが既述してるので、別の角度から述べようと思います。

 

 自分がそうだったんですが、「面接で嘘が吐けない人」「嘘を吐くのを躊躇してしまって疑われちゃう・バレちゃう人」って一定数いると思うんですね。

 「嘘吐いて就職できても後からバレて居心地悪くなる」とか「経験を積んでる面接官には学生の嘘なんてバレるからやめておけ」とかよく言われているのでそれが足枷になってたり、そもそも良心が咎めて言えなかったり。

 でも、はっきり言いますが就活の面接なんて嘘吐いた奴勝ちの世界です。嘘吐いて全然OK。むしろ吐かないと一歩も二歩も出遅れてしまう現実があります。

 もしそれでも「嘘吐くのは気が咎める」って人がいたら、ちょっと思考の方向を変えて自分を騙してみる、誤魔化してみるって手もあり。

 先程も触れましたが、企業ってのは就活において多かれ少なかれ学生に嘘吐いてます。でもその嘘の吐き方は堂に入ったもんで、「明言しない」って手法を採るんですね。

 知り合いの話ですが、個別説明会で「残業代はちゃんと出ますか」と聞いた所「まあ…出ますよ」と言われたそうです。実際調べてみるとそこは数十時間分の残業代が既に給与に組み込まれていて、それを越したら残業代として出る給与システムだったそうな。

 「残業代はまあ出る」んですね。企業側の説明は嘘では無いです。みなし残業制だって事は言いませんでしたが。聞かれなかったから言わなかったと、恐らくそういう弁明をするでしょうね。

 こういう手法はほぼどの企業でもやってます。「言わない自由」です。自分の会社も「おい、それ説明会で聞いてた条件と違うじゃねえか」って部分がありましたが、思い返してみれば「言わない自由」を行使されていただけでした。

 こす狡いよなぁ。空爆してえぜ。

 で、自分を誤魔化すテクニックですが、企業側がこのような手を使うんだからこっちも使ってやればいいという事で。

 具体的に言うと、「(全部嘘だけど、)私はサークルの副部長としてサークルの問題をこう解決しました」と言えばいい。カッコ内は心の内に秘めて。

 「それは嘘ですか?」と聞かれたら「はい嘘です」と正直に答えるぐらいの気概で、盛りに盛ったガクチカ引っ提げて臨みましょう。

 「嘘か?と聞かれなかったから言わなかった。聞かれたら認めてたから自分は正直者だ」と思えば後ろめたさも多少軽減されるはずです。

 一見馬鹿らしい方法に思えますが、こういう図太さ、よく言えば勇気が就活では大事です。嘘のオンパレードがまかり通る就職活動を作り上げた大人が悪いんです。学生は悪くない。

 こんなもんですかね。

最後に

 「就職活動失敗して卒業しちゃっても何とかなるよ・生きていけるよ」って言説も良く聞きます。まあ真実でしょう。

 でもこれもまた裏があって、「どの程度の生活水準で生きていけてるか」まで答えてるのはとんと見ないんですね。

 厳しい事言うようですが、

 「自分の市場価値が一番デカいのは新卒の時」です。既卒とか第二新卒、はたまた転職で新卒の時より良い会社に入るのはまず無理です。

 死なない程度に必死で頑張るべきだ、と自分は思います。